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ハイドロキノン・トレチノイン併用治療法と注意点

ハイドロキノン・トレチノイン併用治療法と注意点

ハイドロキノン・トレチノイン併用治療法と注意点

皮膚科では、重度のシミやニキビ痕が出来てしまった場合、トレチノインとハイドロキノンを併用した治療法を行うことがあります。トレチノインもハイドロキノンも、それぞれに優れた効果を持っていますが、それらの効果を併せることでより一層肌トラブルへの効き目が高くなることが分かっています。

トレチノインでターンオーバーのサイクルを促進すると、色素沈着を起こしているメラニンの排出が早まります。そこに、チロシナーゼの働きを低下させてメラニンの生成を強力に抑制するハイドロキノンを導入することで、シミをしっかりブロックすることができるのです。

トレチノインとハイドロキノンの併用治療法は医療機関によって異なりますが、もっともポピュラーなのが東大式という治療法になります。使用するのは、トレチノインとハイドロキノン、そして高濃度のビタミンCローションです。

まずは洗顔をして化粧水をつけた後、高濃度ビタミンCローションを顔全体に塗ります。

次に、しみの部分にトレチノインをピンポイントで薄く塗って、トレチノインが乾いたらハイドロキノンをその上に一回り大きく薄く塗ります。基本的には朝晩1回ずつ行いますが、トレチノインに対しての反応が強く出る場合は、トレチノインのみ夜だけ塗布します。

治療期間は2ヶ月から3ヶ月程度が1クールとなっていますが、ハイドロキノンは終了後も1ヶ月ぐらいは塗り続けます。クールの回数はしみの状態によって2回から3回行う場合があり、1クール終了後は2ヶ月間の休薬期間をおいてから次のクールを開始します。

医師の指導のものとで行うのが一般的なので、副作用などに関してはあまり心配する必要はありません。ただし、非常に強力な治療法になるので注意点もあります。

トレチノインでターンオーバーのサイクルが早まると、肌細胞が未熟なまま角質層まで上がってきてしまうことがあります。そして、ハイドロキノンでメラニンの生成を抑制すると、紫外線の刺激にたいしての抵抗力がなくなってしまうため、治療期間は紫外線に当たらないようにしなくてはいけません。

また、皮膚が剥けたり赤くなるのは治療経過で必ず起こる反応なのですが、濃度が高すぎると反応が強く出るかもしれません。日常生活に支障が出るぐらいひどい状態になるのは、肌に濃度が合っていないということなので、無理をしてそのまま使い続けると、逆に肌トラブルが悪化してしまうことがあります。

ですので、ちょっとでもおかしいという症状が出たら、我慢せずにすぐに医師に相談して濃度を低いものに変えてもらいましょう。